挙式後のお礼やお返しについて
心付けや車代などの必要性
結婚式や披露宴を行うためには多くの人たちからの協力が必要になります。
結婚式に参列してくれた方に渡す「プチギフト」は人気の演出となっていますし、それ以外では式の途中や終わったあとに、特別に何かしてもらった人に対してお礼の意味を込めたお金を渡すことも一般的となっています。
こうした心付けや車代といった金銭は昔は日本の文化らしい不文律として扱われてきましたが、現在では遠方で行う挙式方式なども一般化していることから、もう少しビジネスライクに行うことができるようになってきました。
例えば「心付け」というのは当日にお世話になる式場のスタッフさんに対して渡すものでしたが、現在ではわざわざ別に手渡さなくてもサービス料として謝礼が見積もりに含まれているのが普通です。
もちろんサービス料とは別に気持ちよく働いてもらうために個人的に渡すことには問題がありませんが、スタッフ間のトラブルを避けるために受け取らないようにしている式場もあるのでそのあたりはプランナーさんなどに事前に確認をしておいた方がよいかもしれません。
心付けとしてスタッフに渡す場合には、簡単な封筒式ののし袋に入れ「寿」もしくは「御礼」と書かれたもので両家連名で渡します。
美容係として依頼するヘアメイクさんや着付け係の方、配車をお願いする介添人の方には「ご祝儀」もしくは「寿」と書かれた同様の封筒を用意し、3000円~1万円くらいの金額で渡すようにします。
なおこうした心付けは新郎新婦本人ではなく両親が代わりに手渡すようにし、一言御礼の言葉を直接添えてから渡します。
ゲストに渡す御礼の種類と金額
スタッフさんだけでなく、式の最中に特別な役割をお願いした人にも御礼は必要です。
ゲストとして招待をする方かたはご祝儀もいただきますが、それとは全く別に金額を用意しておき手渡しをするようにしましょう。
ゲストの中で御礼を渡す人としては、主賓や乾杯の音頭をお願いした人や、受付係をお願いした人、その他スピーチや余興を引き受けてくれた人などです。
最近ではあまり多くなくなりましたが、式場がセッティングするプロの司会者ではなく友人にお願いをした場合や、カメラマンをお願いをした場合もそれぞれに御礼を渡します。
主賓への御礼はだいたい1万円くらい、受付や余興をお願いした人へは数千円~1万円くらいを渡します。
余興にかなりお金がかかっていたり、司会者、カメラマンなど特殊な技能が必要となる場合には数万円くらいを渡すようにします。
またかなり遠方から式のために来てくれた人に対しては、交通費にかかる実費もしくはその半額くらいを支払うというのも常識です。
リゾートウエディングのようにそもそも全員が遠距離移動をするという場合にはご祝儀もいただかず、参列する人全員分の交通費や宿泊費を新郎新婦で負担します。