婚姻届けに関する基礎知識

婚姻届の提出方法とは

結婚は結婚式だけで成立するものではなく、きちんと最寄りの役所に事務所類を提出して初めて成立するものです。
このときに届出る書類のことを「婚姻届」といい、全国にある区役所や市役所、町役場やその出張所で受付をしています。

婚姻届がきちんと受理されることを「入籍」といい、受理された日が「入籍日」となります。
婚姻届の受理作業は役所の営業時間になりますが、提出そのものは全国どこでも365日24時間受け付けをされることとなっています。

他の書類については営業時間内でないと受付をしてくれないのが普通なのですが、なんと婚姻届だけは時間外窓口がありそこで受け取ってもらうことができるのです。
ただ人口の少ない地域の出張所では時間外窓口がない場合もあるので事前に確認をしておいてください。

婚姻届を出す場所は結婚前の本籍地もしくは新本籍地、または住所地となる場所を管轄する役所でとなっていますが、未記入の「婚姻届」という書類は全国どこでも共通のものが置かれています。

基本的に自由に書類を持ち出すことができるように置かれているので、結婚が決まって入籍予定日がはっきりしたら早めに書類をもらいにいきましょう。
なお一人一枚だけといった限定はされていないので、書き損じがないように何枚か余裕を持って取り寄せるようにした方がよいでしょう。

入籍のためには婚姻届だけではなく、他に戸籍謄(抄)本や二人の印鑑、さらに写真付き身分証明書が必要になります。

せっかくの予定日が台無しにならないために

365日24時間受付の婚姻届なので、どうせなら二人の何らかの記念日に合わせて受理してもらいたいところです。
実際結婚式の予定とは別に、新郎新婦いずれかの誕生日に合わせて提出をしたり、二人の記念日として覚えやすい日を選んだりすることはよくあります。

しかし日にちにこだわって提出を決めた場合であっても、内容に不備があったために受理をしてもらえず予定が狂って翌日以降になってしまうということも珍しくありません。

結婚式や披露宴をして、その足で役所に向かいそこで入籍手続きをするという方法もよくあります。
そのあとすぐにハネムーンに出発するスケジュールを組んでしまっていると、もし書類提出に問題があったときに手続きが間に合わず未入籍のまま新婚旅行に出発し、戻ってからあらためて手続きということになってしまいます。

記入ミスとして多いのが、「戸籍謄(抄)本が添付されていない」「証人の記入がない」「氏名の欄が旧姓ではない」などといったケースです。

他にも父母の名前を記入する欄では既に亡くなっていたり離婚をしていたとしても記入をしなければならないことになっているのに、気がつかないで記載をしないことがあったりします。